中学受験合格 過去問題 〜6年生からでも間に合う必勝法20〜

過去問題を解かせる理由

中学受験

私立中学を受験するにあたって、過去問題集は必携です。必ず志望校の過去問題集は取り寄せるなり、書店で購入しておいてください。

 

一度過去問題を解けば、子供の記憶力はすごいですから二度目は覚えていて100点取れる・・・

 

これは、まず無理です ^^;

 

なかには、二度目は高得点をとるお子さんもいるでしょう。 でも過去問題で高得点を取ることが目的ではありません。

 

では、なぜ過去問題をとくのでしょうか?

 

過去問題を解いておく理由は言うまでもありませんが、いちおう挙げておきますので、目的を考えて活用してください。

 

まず、志望校の出題傾向を知り、形式に慣れることが大切です。
志望校によっては、「記述式が多い」、「問題量が多い」、「総合的な判断能
力を必要としている」など、志望校の特色がわかります。
志望校の過去問題を解くことで入試の攻略方法が見えてきます。

 

また、時間を体で覚えるという効果もあります。
試験時間を守って過去問題を解いてみると、この問題には何分くらい時間を
かけられるということも分ってきます。

 

中学受験を受ける小学生にとっては、4教科の試験を続けて受けるということ
は「精神的」にも「体力的にも」とても疲れることです。
試験中に神経が途切れないようにする練習にもなります。

 

そして「確実に点数が取れる問題は絶対に落とさない」という意識を
子供に植え付けることも大事。
例えば、計算問題でも5点、難問でも5点なら、計算問題で点を稼がなければ
もったいないということをしっかりと、子供に認識させてください。

 

 

そして、最後に大切なこと。。 

 

入試問題は、この問題を解くことができる受験生に入学して欲しいという学校
からの強い意思が込められていると思います。

 

応用力のある子に来て欲しい、分析能力がある子に来て欲しい、確実に答え
られる子供に来て欲しい・・・などです。

 

過去問題を解きながら、この学校に行きたいと意識を高めて下さい。 そして、
学校からのメッセージを感じながら受験勉強をすれば、方向性や目標が定まり、
受験勉強の励みにもなりますよね。


過去問題はいつから始める?

次に「過去問題はいつから始めたらいいのか?」ですが、過去問題を始める
前に、少しお母さんへの宿題です。

 

受けようと思う学校の過去問題集は、遅くも夏休み中には早めに親が目を
通しておくことが大事です。学校ごとに、入試問題には特色がありますから、
難易度はどうか問題量が多く速さや正確さを重視しているのか
量より質を求めているのか、配点はどうかなど細かく分析します。

 

そして我が子のレベルとどうか、相性はいいかというのもチェックしたいポイ
ントですね。 入試問題を作った先生に6年間教わるのだから、入試問題と
相性がよいということは、その学校との相性もいいということになると思い
ます。

 

その見極めができるためには、常に子供の学力や得意・不得意を
当然把握してなければなりません。 まだ、夏休みなので、子供の
実力のほどは分らないし、これからの伸びはものすごいものがありま
すが、それでも、算数なら図形が苦手だけど、この学校の問題は図
形のの配点が高いとか、子供はどうも暗記が苦手そうだなど、子供
の現状把握できていれば相性が分ります。「親の勘」は、とても大事
です。

 

また、市販されている各学校の過去問題集には過去の教科毎の
合格最低点なども載っているので、何点を目標にすればよいかを
調べておきます。

 

では、いつから子供に取り組ませればいいでしょうか?
何校分の過去問題集を買えばいいのでしょうか?

 

開始時期は、早すぎず、遅すぎず・・・ですが、11月中旬以降に
取り組むことをおすすめします。 その頃には、6年生から始めたと
してもそれまでには全教科一通りが終わるようにスケジュールをたて
ておきます。

 

そして揃える問題集は、受験する学校はもちろん全部ですが、出
題傾向を見るためにも、第1志望校は5年分、それ以外は少なく
とも3年分くらいは必要だと思います。

 

偏差値的には安全校でも、本番で初めてその学校の試験を知ると
言うことは絶対に避けましょう。入試までの少ない時間で、どの学校
を何年分解くのか、志望順位を明確にすることが攻略の秘訣です。

 

 

     

過去問題の取り組み方

過去問題集を使った学習は、問題・解答用紙のコピーを取り、
それを使います。 本番の試験と同じ開始時間で、制限時間
も厳守して試験を受ける気持ちでおこなってみましょう。

 

昨年度の過去問は最後に残し、それ以外古い順から始めるの
がお勧めです。

 

過去問を解いてみたら、必ず自分で採点させてみましょう。
そして、少なくとも、算数・理科は過去問題ノートを作ります。
ノートの片面にコピーした問題をはり、隣のページに解答を書き
込んでおきます。

 

間違えたところは暗記するくらいに正しい答えを何度も書かせま
す。また、間違えたところの類似問題を何度も解かせ、苦手な
ところの克服に努めます。

 

これが終わったら、昨年の問題に取り組みましょう。
100点をとる必要はありません。 60〜70%で合格ラインに達す
る学校がほとんどですので、それを目指しましょう。